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2011年5月 6日 (金)

ウェブ版「A. A. ファン・ルーラー著作集」について現時点で考えていること

ウェブ版「A. A. ファン・ルーラー著作集」について現時点で考えていることを、書きとめておきます。

「ウェブ版」は私の最終目標ではなく、一時的な仮置場にすぎません。

最終目標は、印刷・製本された『A. A. ファン・ルーラー著作集』です。このことは、12年前からずっと言ってきました。

そして、本になった『A. A. ファン・ルーラー著作集』は、もちろん有料で販売します。ざっくりいえば、お金を払っていただきます。

そして、その収益から、まずは、この出版計画にかかわった人々がこれまでに負っておられるままの分がもしあれば弁済させていただきます。そして、その残りを訳者たちで分け合います。

しかし、こんなことでお金儲けができるとは全く思っていません。前も書いたことがありますが、私のように大学や神学校など公的研究機関を背景に持たず、留学経験も無い者のたった一人分でも、資料集めからウェブ公開までにかけてきた費用は、たぶんおんぼろの中古ベンツくらいなら買えるほどですから。

「神学の本など売れるはずがない」ことは、痛いほど分かっています。また、ファン・ルーラーの文章には、オランダ人には理解できても、日本人には理解に苦しむという面があることも分かっているのです。

ですから、「はい、ファン・ルーラーのオランダ語の文章を日本語に訳しました。横のものを縦にしました。原典に忠実に訳しました。あとは印刷して製本して本屋に並べてしまえば、それで我々の仕事はおしまいです」というふうに、とんとん拍子に問屋が卸してくれるわけではないことも分かっているのです。

このあたりの事情が、これまでの12年強の取り組みの中で大体分かってきました。キリスト教出版界の既定路線のようなものには全く乗っていませんので、ある種の人々からは軽蔑されたり疎まれたりしているであろうことも分かっています。そして、これから先の展開もほとんど手に取るように分かってきましたので、だからこそ苦しんでもいるんですけどね。

『A. A. ファン・ルーラー著作集』と言っても、最初はもちろんソフトカバーの小さな本から始めるしかないだろうと思っています。いくら私でも、いきなり「ハードカバー美装(箱付き)」などを妄想してはいませんよ。

すべてはまだ「とらぬ狸のなんとか」のままですが、本の表紙のデザインはあの人に描いてもらおうとか、巻頭の推薦文はあの人がいいなあとか、そろそろ具体的なイメージがわいてきています。

私の感覚からすれば、「自費出版物をネット上で販売する」という方法がいちばん時宜にかなっていて理想的であることも分かってはいるのですが、注文を受けたり郵送したりする仕事まで自分でやるのは本業が疎かになる危険があるので、それは無理だと思っています。

とにかく最初の一冊を、形にしてみたいです。さっぱり売れなかったり、ボロカスに叩かれたりすれば、それでアキラメがつくかもしれないですしね。そこから先のことは、わたしの神にお委ねいたします。

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